VR/ARの活用事例
2023.09.26
AR看板(ポスター)の効果・デメリット|成果が出るプロモーションツールの作り方は?
非ARと比べて約1.9倍の注目度、約1.7倍の記憶定着度を持つといわれる「AR看板(ポスター)」。自社のプロモーションに活用したいと考えている方も多いのではないでしょうか?この記事では、そもそもAR看板(ポスター)とは何か?といった基本的なところから、効果やメリット・デメリットを解説するとともに、実際の導入事例や私たちCOMBOのARアプリ開発実績およびAR看板(ポスター)制作についてお手伝いできることなどもご紹介します。
この記事でわかること
- AR看板(ポスター)とは何か
- AR看板(ポスター)の効果・活用事例
- AR看板(ポスター)のメリット・デメリット
- COMBOのARアプリ開発実績とお手伝いできること
目次
1.ARとは?
最初に、ARについて簡単におさらいをしておきましょう。
ARとは「現実拡張(Augmented Reality)」のこと
ARは「Augmented Reality」の頭文字を取った言葉で、日本語では「拡張現実」と訳されます。簡単にいってしまうと現実空間の中に、デジタルコンテンツを重ねて表示する技術です。AR技術を活用すると、たとえばスマートフォンのカメラアプリを開いてある場所を覗いたとき、本来ないはずのデジタルコンテンツ(文字情報、オブジェなどの3Dデータ、動画など)も一緒に映り込み、さまざまな情報を得ることができます。
現在、主に以下のようなARが活用されています。
VR=仮想現実(Virtual Reality)との違いは?
VRは「Virtual Reality」の略で、日本語では「仮想現実」と訳されます。ユーザーはヘッドマウントディスプレイ(HMD)などを装着することで、実写映像やCGなどで創造した仮想空間に入り込みさまざまな体験をすることができます。似ているようですが、ARはあくまで現実世界がベース、VRは仮想空間がベースという大きな違いがあります。
なおARやVRなどの用語については、以下の記事で詳しく解説しています。
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2.AR看板(ポスター)とは?
続いて「AR看板(ポスター)」とは何なのかをわかりやすく説明していきます。
ARアプリを使った看板やポスターのこと
AR看板(ポスター)とは主に、ARアプリを活用した看板やポスターのことをいいます。現実の看板やポスターに、ARコンテンツを重ね合わせる技術です。たとえば上述した「物体認識型」であれば、スマートフォンのカメラアプリで特定の看板やポスターを覗いたときにだけ、本来書かれていないはずの文字情報や3Dデータ、動画などが表示されるといった仕組みです。
3.AR看板(ポスター)の効果
普通の看板やポスターにAR技術を組み合わせることで、具体的にどれほどの効果が期待できるのでしょうか?ここではNeuro-Insight(ヘザー・アンドリューCEO)が、Mindshare UKおよびZapparと協力しておこなった研究結果をご紹介します。ARの注目度は非ARの1.9倍!
※出典:How augmented reality affects the brain _ Zappar Blog
ご覧のように、ARを活用した場合とそうでない場合の注目度の差は1.9倍、実に2倍近く差があることがわかります。単純に約2倍の宣伝効果・プロモーション効果が期待できるのはもちろん、話題になることでSNSで拡散されるなどすれば、新たな顧客・ユーザーを獲得できる可能性も生まれます。
ARの記憶定着率は非ARの1.7倍!
※出典:How augmented reality affects the brain _ Zappar Blog
もうひとつ注目したいのが記憶定着度です。同じものをARで体験したユーザーは、そうでないユーザーと比べて記憶定着度が約1.7倍も高くなるという結果が出ています。AR看板やポスターを見たその場だけではなく、帰宅後や数日経過してからも思い出し、アクションを起こしてもらえる可能性が高まるということを意味します。
4.AR看板(ポスター)のメリット
AR看板(ポスター)の効果から得られるメリットについてまとめました。
看板では伝えきれない情報を発信できる
ARのもっとも大きなメリットとして、看板やポスターだけでは伝えることのできない情報を発信できる点が挙げられます。ARアプリを覗くと飛び出してくる恐竜、お得なセール情報、ゲームならレアアイテム、映画ならメイキング動画など、これまででは考えられなかった多くの情報を、AR看板やポスターひとつで伝えることができるようになります。
従来のプロモーションに「感動」を付加
AR看板(ポスター)を導入する企業が増えたとはいえ、まだまだ未知数であり知名度も高くありません。しかし実際にAR看板やポスターを体験したユーザーからは「感情を揺さぶられるほどの衝撃を受けた」という声も聞かれます。卒業式や結婚式といった人生のイベント、音楽やダンス・映画などの芸術、もっといえば建設現場などにも、その裏にはさまざまなストーリーが存在します。AR看板やポスターにそうしたストーリー性を織り交ぜ、かつ高品質のコンテンツを発信できれば、従来のプロモーションに感動を付加することも可能です。
新たな顧客やユーザーの掘り起こしも可能に
AR看板やポスターの目新しさ、珍しさがひとつのきっかけとなり、新たな顧客を獲得したり、眠っているユーザーを掘り起こしたりできる可能性があります。SNSでバズれば一気に拡散され、想像以上のプロモーション効果が得られるかもしれません。こうした可能性を秘めている点もまた、AR看板(ポスター)のメリットです。5.AR看板(ポスター)の活用事例
AR看板(ポスター)が活用されている事例についてもいくつかご紹介しておきます。大学の入学式や卒業式
- 横浜国立大学「卒業式/入学式の記念撮影AR看板」
- 日本大学「入学式 記念撮影用AR看板」
- 東北大学「AR記念撮影2023年入学式」など
QRコードさえ読み取れれば、学校周辺のみならず自宅やキャンパス内などさまざまな場所で撮影できるため、自分だけの記念写真を撮ることも可能です。
イベントやコンサートのポスター
開催前のイベントに物体認識型のARポスターを採用すれば、メイキング動画やカウントダウン動画などでユーザーの感情を盛り上げたり、一体感を生み出したりすることができます。イベント当日は会場に位置認識型のAR看板やポスターを設置し、当日その会場でしか見られないアーティストからのメッセージ動画、イベント特典などを発信することも可能です。
イベント開催前〜開催後まで長期間、ユーザーとの接点を持つことができるため、満足度の向上だけでなく販促も含めより効果的なプロモーションが可能となります。
工事看板
工事現場で必ず見かける看板。この看板をAR看板にすることで、完成予定図が3Dデータで立体的に見ることができたり、施工の様子や工期、施工会社などあらゆる情報を広く発信することができます。スキー場などの広告
2021年末、長野県須坂市のスキー場×雪山エンターテイメント「NINJA SNOWHIGHLAND」に登場したAR看板も話題となりました。スマートフォンを場内に設置された6×10mの看板にかざすと超巨大な忍者が飛び出すように現れて踊りまわり、記念撮影までできてしまうというエンターテイメントです。6.作り方がわからない…?ARアプリ制作はCOMBOにお任せ!
AR看板(ポスター)は未知の可能性を秘めた技術です。どのようなコンテンツを制作するかによって、その効果や結果が大きく変わってきます。たとえば物体認識型なら、自社の商品に3DデータなどのARコンテンツを組み合わせ、消費者に幅広くアプローチできます。商品情報だけでなく、シリーズもののコンテンツを制作すれば継続して購入するきっかけにもなります。
画像認識型なら、QRコードを読み取るだけでいつでも・どこでもAR看板やポスターを楽しむことができます。弊社で開発・制作したAR頭骨表示アプリをご紹介します。
COMBOが開発したARマーカー「AR頭⾻表⽰アプリ」
QRのコードを読み取ってカメラにアクセスすると、スマートフォンやタブレット上に動物の頭骨が表示されます(360°見ることができます)。
たとえば教本にARマーカー(QRコード)を配置することで、より具体的にイメージしながら学習を効率的に進めることが可能です。こちらは教育関連企業さまにご利⽤いただいておりますが、頭⾻以外にも船舶や⾃動⾞、⼯業機械などさまざまなものを表⽰できます。
COMBOのARアプリ開発の特徴
- ARKit、ARcore、ARToolkit、Vuforiaなど、最適なエンジンの選択
- フルスクラッチ、Unityでの開発
- ヘッドマウントディスプレイをはじめとするウェアラブルデバイスを使ったアプリ開発 など
COMBOがプロジェクトを成功へと導きます!
COMBOにはVR/ARアプリの豊富な開発経験や、Unityを使った開発実績とノウハウ、そして開発環境があり、さらに優れた技術を持つ精鋭エンジニアが在籍しています。特に、こうした問題に直面されてプロジェクトが進められないという企業さま、ご担当者さまから数多くご相談をいただいております。COMBOではこのようなお手伝いが可能です。
AR看板(ポスター)を効果的に使うことができれば、競合他社との差別化が図れる上、より高精度・高品質のプロモーションが可能となり、新規顧客の獲得や休眠ユーザーの掘り起こしなどあらゆる可能性が広がっていきます。
自社でAR看板(ポスター)を始めるにあたって、エンジニア不足や開発環境、実績などにお悩みの企業さま、ご担当者さまはぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
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