VR/ARの活用事例
2023.09.06
VRで世界旅行!将来性やデメリットなど旅行・観光業界の導入事例まで徹底解説
VR技術を活用して、家にいながらでも世界中を旅行できる「VR旅行」。この記事ではVR旅行の魅力をお伝えするとともに、旅行業界・観光業界がVR旅行を導入するメリットおよび将来性、問題点などを解説していきます。
この記事でわかること
- VR旅行とは何か
- VR旅行のメリット・デメリット
- 旅行業界・観光業界のVR旅行導入事例
- VR旅行のニーズ・市場規模・将来性
- VR旅行を導入するにあたっての問題点
- COMBOがお手伝いできること
目次
1.VR旅行とは?メリット・デメリットも解説!
VR旅行とは、VR技術を活用して旅行を「疑似体験」できる仕組みのことです。VRの基礎知識とあわせて、その魅力やメリット・デメリットなどを解説します。
概要
VRとは「Virtual Reality」の略で、主にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着し、360度カメラやCGで創られた仮想世界に没入することで、その空間を現実世界のように体験できる技術です。仮想世界に世界各地の観光名所などを構築することによって、HMDを装着するだけであっという間に世界旅行ができてしまうのが「VR旅行」です。
VR旅行の魅力・メリットを紹介
VR旅行にはこのように、さまざまなメリットがあります。好きなタイミングで好きな場所に旅行できて、しかも日常生活への影響はない(休暇を取る必要などもない)ため 、とにかく手軽に・気軽に世界中を旅できる点が大きなメリットです。
VR旅行の欠点・デメリットは?
一方、VR旅行の欠点やデメリットを挙げるとこのようになります。自然を感じられない、食べ物を食べられない、買い物ができないなど、やはりどうしてもリアルな旅行には見劣りします。
とはいえ発展途上のVR/AR界ですから、数年もすれば現地の人とコミュニケーションを取ったり、商品をディスプレイ越しに選んで見て購入したりすることは容易にできるようになるでしょう。
2.旅行・観光業界が「VR旅行」を導入するメリット
旅行業界や観光業界でもVR旅行を導入する企業が増えています。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きかったわけですが、コロナ禍が落ち着いた今、そしてこれからもVR旅行は発展し続けることが予測されています。
言葉や画像・映像よりも遥かに魅力を伝えられる
どんなに魅力的なエリアでも、言葉や文字、あるいは写真・動画だけでそのすべてを伝えることはできません。現地を体験した旅行会社のスタッフさんの記憶・イメージに基づく説明と、行ったことがない旅行者の想像による現地のイメージが完全に合致することは考えにくいためです。
そこで360度見渡せるVR旅行を導入すれば、「百聞は一見にしかず」ではありませんが、より簡単かつ短時間でリアルな魅力を伝えることができるようになります。
リアルな旅行につながる可能性がある
「行きたい国はあるが旅費が高く迷っている」「高い旅費を払って後悔することは避けたい」
たとえばこうした旅行者がいた場合、背中をあとひと押しする「何か」が必要です。それがスタッフさんの体験談、あるいは写真や動画かもしれません。しかし最終的には
「多額の旅費をかけてまで行く価値があると感じてもらえるかどうか」
が重要なのではないでしょうか?もしVR旅行で現地を見せてあげることができたら「これは楽しそうだ、行ってみよう」と思ってもらえるかもしれません。
もちろん逆(やっぱり止めておこう)のパターンもあるかもしれません。しかしそうした旅行者に対しては、むしろ「おすすめして後悔されたら申し訳なかった。VR旅行を観ていただいたおかげで未然に防げてよかった」と、ポジティブに捉えることができます。
あくまでメリットは、行くか行かないかで揺れ動いている、いわばグレーゾーンにいる旅行者の背中をあとひと押しできるという点です。
旅行者のニーズ(イメージ)とのミスマッチを防げる
自信を持っておすすめした旅行でも「パンフレットを見たり話を聞いたりした限りでは◯◯のようなイメージだったのに、実際に現地に行ってみたら期待外れだった」
「こんな要望を伝えたつもりはなかったのに…失敗した」
など、旅行者が描いているニーズ(イメージ)とのミスマッチも起こり得ます。
VR旅行では言葉や写真、動画などでは伝わらない細部まで感じていただくことができるため、旅行者のニーズ(イメージ)とのミスマッチが起こりづらいメリットがあります。
低コスト・お手頃価格のツアーを提供できる
VR旅行なら飛行機代や宿泊費などがかからないため、より低コストなツアーを組むことができます。旅行者にとってはお手頃価格で世界中を旅できるチャンスであるなど、新たな価値観・魅力・ビジネスへと広がる可能性を秘めたシステムです。3.旅行・観光業界におけるVRの導入事例
旅行業界・観光業界でも、すでに多くの企業がVR旅行を導入し始めています。いくつか実例を紹介します。
JAL|Try on trips 「旅の試着」をしよう
現地の空気感を味わえるVR旅行です。風景や音はもちろん、xRの技術を活用することで香りや風さえも感じられるプロジェクトとして話題を集めています。
「試着」という発想もまた素晴らしく、まるで洋服を試着するかのように「気軽に」「いろいろな旅を」試せるのが大きな魅力です。
体験中の脳波をAIが分析し、旅行者一人ひとりに最適な現地体験を提案するなど、一歩進んだVR旅行の仕組みを取り入れています。
ANA|ANA GranWhale
xR技術を活用して世界中に点在する旅先や文化を再現し、旅行者に体験してもらうというメタバース旅行サービスです。
旅行者はアバターとなって「V-TRIP(旅のテーマパーク空間)」や「Skyモール(ショッピング空間)」に入り込み、リアルな旅行や買い物を楽しむことができます。
歴史的建造物やパノラマの絶景が楽しめるのはもちろん、モール内でしか出会えない限定商品も購入できるなど、まさに近い将来のVR旅行像を体験できるサービスです。
自治体や観光施設が導入する例も
日本各地の自治体や観光施設もVR旅行やVR動画を活用したPR活動を始めています。ひとつ紹介すると、たとえば鹿児島県奄美市のYouTube公式チャンネルには、奄美大島の自然や文化、歴史などさまざまな魅力を発信する360度動画がアップロードされています。
HMDを装着することでその動画に没入できる仕組みで、動画のひとつ「空の瞳」では、まるで自分が空を飛びながら奄美大島を見下ろしているかのような体験ができます。
VR旅行の導入を検討している企業様、担当者様にとって、ここで紹介した航空会社や自治体の取り組みはひとつのヒントになるのではないでしょうか?
4.VR旅行の現状とニーズ、将来性は?
VR旅行を導入するにあたっての懸念点が、VR旅行市場の規模です。将来的にどのように拡大していくのでしょうか?
2030年に65億3,710万米ドルに達すると予測
- 2020年:4億4,810万米ドル
- 2030年:65億3,710万米ドル
※Reported by:Allied Market Research
VR旅行、いわゆる「バーチャルツアー」の市場規模はこのように、わずか10年の間で1300%も拡大するという予測が出ています。
この間はCAGR(年平均成長率)で31.0%を記録するといわれるなど、VR旅行は今後急速に拡大していくことが予想されます。
5.旅行・観光業界がVR旅行を導入するにあたっての問題点
VR旅行が魅力あふれるコンテンツであり、将来性も期待できる分野であることはご理解いただけたと思います。しかし実際にVR旅行を導入するとなった場合、現実的には非常に多くの問題が立ちはだかります。
たとえば、次のような問題を解消できずにお困りの企業様、担当者様も多いのではないでしょうか?
リソースや経験が不足
人材や財源といったリソースが不足していて手を出せない、経験者がおらず何をどこから始めれば良いかがわからない、という問題を抱えている企業は多くあります。とはいえ、急拡大するVR旅行市場を横目にじっくり人材を育てる時間はありません。新たに人材を採用する方法もありますが、確実性に乏しいのが実情です。アプリ開発の難しさ
同じくリソースや経験が求められるのが、アプリ開発です。操作性・快適性に優れたUIおよび満足度の高いUXを提供するには、高い技術と知識、経験が何よりも重要ですが、自社でエンジニアを育成するには時間がかかる上、優れたエンジニアは引く手あまたで人材確保が困難な職種でもあります。コストや時間がかかりすぎる
自社で開発するにしても人材を育成するにしても、とにかくコストや時間がかかります。VR旅行市場が拡大するペースに追いつけなければ、結局それらの投資も無駄になりかねません。そのリスクを背負うかどうかも、決断を迷わせる大きな要因です。こうした数々の問題を抱えている企業様、担当者様はぜひ一度、弊社へお気軽にご相談ください。私たちがお役に立ちます。
6.VR / AR開発はぜひCOMBOにおまかせください!
私たち株式会社COMBOは、xR(VR/AR/MRなど)やメタバースといった最新技術を駆使したコンテンツ企画・開発・コンサルティングなどを支援する会社です。
経験豊富なエンジニアが企画からサポート
- 受託契約やSESによるVR/AR開発
- 協業開発および受託開発の共同受注
- Unityでの開発(ノウハウや環境も完備)
一例ですが、こうした経験を重ねてきたCOMBOのエンジニアは、さまざまな形でVR/AR開発に関する課題を解決し、プロジェクトを成功へと導いて参りました。
弊社には研究開発事例や商品企画事例もあり、製品開発の企画およびコンサルティングから、今後の使い方に向けた技術検証(PoC)まで幅広くお任せいただけます。
COMBOの開発・活用事例
COMBOでは、マーカー型、マーカーレス、GPSでのエアタグARまで多種多様なARアプリを開発をしています。私たちが得意とする画像・映像技術にWeb技術を取り入れた、総合的なサービスをご提供いたします。ARアプリ開発事例
- ARKit、ARcore、ARToolkit、Vuforiaなど、最適なエンジンの選択
- フルスクラッチ、Unityでの開発
- HMDをはじめウェアラブルデバイスを使ったアプリ開発
VR開発事例
- 実写映像タイプ:360度カメラなどで撮影した動画を再生して、臨場感を体験することが可能です。主にサーバーからのストリーミング配信や再生コントロール、アクセス管理や視聴ログといった機能を開発します。
- CGタイプ:仮想世界を全てCGで構築します。現実世界では難しい環境や開発前の試作品をCGで再現し、リアルサイズの世界を自由視点で体験できます。目的に沿ったシナリオの検討、CG制作と配置、インタラクションの設定などをUnityを使って開発します。
COMBOの精鋭エンジニアが、企業様、担当者様が抱えるVR/AR開発に関わるさまざまなお悩みを解決いたします。ぜひお気軽にお問い合わせや資料をご請求ください!
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