VR/ARの活用事例
2024.04.12
髙田工業 VRを活用した新人教育プログラム
髙田工業株式会社(以下、髙田工業)は新人教育にVRを導入し、従来の教育プロセスを一新。VR技術により現場のリアルな体験を再現し、効果的な技術習得と安全教育を進めています。この取り組みにより、新人教育の質と効率が大幅に向上するなど、VR教育の新たな可能性を示しました。
この記事でわかること
- 髙田工業株式会社のVR新人教育について
- VR新人教育の成果・メリットについて
- 自社の新人教育向けVRアプリ開発のご相談
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VR教育導入の背景
※出典:髙田工業公式髙田工業は、自動車部品の製造を主要事業とする企業です。同社は新人教育プログラムに、ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のVR学習システム「mcframe MOTION VR-learning」を導入。製造現場の教育方法を大きく変革しました。
従来のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)中心の教育方法では、教育担当者の時間が大きく取られる問題に加え、派遣社員などの新人が短期間で辞めてしまうケースもあり、教育にかけた時間と労力が無駄になることも。また手順書など文字情報中心のコンテンツでは、教育効果が低いという課題もありました。
そこで同社は、これらの課題を解決するためVR技術を活用した新人教育プログラムを導入。VR教育により、現場での作業をリアルに体験しながら学ぶことができるメリット、教育担当者の負担を減らすメリットが生まれました。
実践的な学習体験:VRコンテンツの特徴
髙田工業が展開するVR教育プログラムは、社内スタッフが内製した40本のコンテンツで構成されており、新人が工場内の作業工程や安全に関する基本知識を身につけられるよう設計されています。
360度カメラを使用して工場内の実際の作業を撮影・編集しVRコンテンツ化することで、まるで現場に立っているかのようなリアルな体験が可能となります。たとえば機器の設定や部品の取り付けといった具体的な作業手順も、実際の作業者目線で追体験できることにより、効果的に身につけられるという仕組みです。
コンテンツのひとつとして理解度を確認するためのクイズを組み込むなど、学習効果を高めるための工夫も。このVR教育プログラムは、新人が工場での作業に必要な技能を効果的・効率的に習得する有力なツールであり、新しい時代の教育方法として注目されています。
VRによる高い教育効果
※出典:髙田工業公式実際のところ、成果は出ているのでしょうか?髙田工業によれば、リアルな仮想環境下で効率的に作業技術を身につけることができ、結果として従来のOJT教育と比べ教育期間を短縮することができた上、教育担当者の時間的な負担も減らすことができたということです。
特に注目されているのは、VRを使った安全教育の効果。高田工業では、フォークリフトの事故再現をVRコンテンツで再現し、新人に事故発生時の状況認識と適切な対応方法を教えています。事故の瞬間を運転手視点で体験できるリアルな環境が、従来の教育方法よりも危険予知(KY)能力の向上に役立っているといえるでしょう。
VR教育はスキルを効率的に学習するだけでなく、安全意識の向上にも高い効果を得ることができます。
他業界への影響は?
髙田工業のVRを活用した新人教育の成功例は、他の製造業界にも大きな影響を与えるでしょう。たとえば溶接や玉掛といった技術習得・安全教育などのほか、身近なところではスポーツ の授業(高校・大学・高専等での実習)また営業研修(ロールプレイング)など、VRコンテンツ次第で実にさまざまな分野に応用が利きます。
従来難しかった実践的な学習環境を実現、しかもリアルな追体験が可能なレベルで再現し、深い理解と技能習得を可能にしたVR教育。髙田工業の試みが、教育の将来を形作る重要な一歩となるかもしれません。
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