VR/ARの活用事例
2023.10.23
ARが建設業界にもたらす変革とは?最新の活用事例とアプリ開発事例を紹介!
AR技術の導入が進む建設業界。この記事では、建設業界へのAR技術の具体的な導入事例とともに、COMBOのARアプリ開発事例および、COMBOがお手伝いできることなどをご紹介します。作業効率化によるコストダウンや安全性の向上、人手不足の解消など多くのメリットが期待できる【AR×建設】が、いま建設現場に大きな変革をもたらしています。
この記事でわかること
- ARとはなにか
- 建設業界×AR技術のメリット
- 建設業界×AR技術の活用事例
- 精鋭エンジニアが開発した建設業界×VR/ARアプリ
ARとは
ARは「Augmented Reality」を略した言葉です。現実世界に、デジタル技術を用いた情報を付加する=現実を拡張する技術のことで、日本ではそのまま拡張現実と訳されます。
たとえば、スマートフォンやタブレットのカメラアプリで覗いた現実空間の中に、文字情報や3D立体映像などを重ね合わせることができます。
VRとの違い
ARと似た技術にVRがあります。こちらは「Virtual Reality」の略で、日本語では仮想現実といいます。実写映像やCGなどで、現実世界とはまったく別の仮想空間を構築し、ユーザーはその空間に入り込んでさまざまな体験をすることができます。一足早くゲームなどエンターテイメント業界に普及し始めましたが、もちろん建設業界をはじめさまざまな分野でも導入が進んでいる技術です。
ARは現実世界、VRは仮想空間という、そもそものベースが異なります。
ARの種類
ひと口にARといってもそのタイプは複数あり、大きく以下の4つにわけられます。ARのタイプ
- 位置認識型
- 画像認識型
- 物体認識型 空間認識型
画像認識型を「マーカー型」、物体認識型および空間認識型を「マーカーレス型」ともいいます。
AR技術が建設業界にもたらす変革
建設業界にAR技術を導入することによって、現場が大きく変わります。具体的には、次のようなケースで活用できます。
建設現場におけるAR技術活用イメージ
設計・施工
AR技術を活用することで、設計時点で周辺環境などと重ね合わせた完成形を提示できます。合意形成がおこないやすくなり、顧客満足度も向上します。仮設計画
現場に重ね合わせて仮囲いや足場を始めとした現場設置物を表示することができます。これにより、着工時の動線の確認、干渉物の有無などを事前に共有し対策を講じることができます。品質管理
AR技術を活用することで、たとえば鉄筋工事における配筋形状なども、現場で重ね合わせて表示させることができます。施工不備対策がとれるため品質の維持に役立ちます。補修・改修・改築
完成された建物を補修・改修したり設備を増築したりする際も、事前にAR技術を活用して重ね合わせることにより干渉物対策や動線の確保などが可能になるため、効率よく工事を進めることができます。研修・教育
現実世界にデジタル情報を重ね合わせることができるため、実際に作業する際に危険な場所を把握したり、先の工程を確認したりなど、研修・教育に役立てることができます。スマートフォンやタブレットでは片手がふさがってしまいますが、ゴーグルタイプの「ARグラス」であれば両手を動かしながら学ぶことができます。建設業界にAR技術を導入するメリット
上述のように、AR技術は建設現場のさまざまな場面で活用することができます。それにより得られるメリットについてまとめました。
作業効率の向上によるコスト削減
現場の状況にさまざまな情報を重ね合わせることにより、工期に対する現状と目標、各工程の進捗状況と今後のスケジュールなどを事前に把握し調整することができます。ずれ込みなどを前もって予見できれば人員を調整したり人工手間を調整したりなど、全体の作業効率化やコスト削減が望めます。より現実的な危険予知と事故・トラブル回避
足場などの仮設資材や干渉物の有無、動線の事前確認などが可能となるため、さまざまなシミュレーションができるようになります。危険予知活動(KY活動)にも生かせるためより安全な現場づくりに役立ちます。またBMI(Building Information Modeling=3D空間内に建築物を作る技術)とAR技術の組み合わせにより、資材や設備の種類(形状)サイズなどを実寸大で確認できます。これにより現場における不整合および設計時点での不具合などのトラブルも回避できます。
人手不足・後継者不足の解消
AR技術を活用することで作業効率がアップすれば、人手不足を補える可能性があります。また前述のようにAR技術は研修・教育コンテンツとしても優秀なので、短期間で後継者を育成できる可能性も。さらに熟練職人の知識・技術をデータ化することで、若手の早期成長を促すことも可能です。建設業界におけるAR技術の活用事例
建設現場では、すでにAR技術が広く使われ始めています。その一例をいくつか紹介します。清水建設『Shimz AR Eye』
AR技術を活用し、現場の映像とBIMデータを重ね合わせることにより、隠れた配管を3DCGデータで確認したり次の工程の施工計画を共有したりなど、施工中の設備配管や、建物躯体の施工管理を支援するITシステムです。
※出典:AR技術で施工管理を支援_清水建設
鹿島建設『鹿島の工事現場をのぞけるARアプリ』
建設現場の仮囲いにARマーカー(QRコード)を掲示し、そのQRコードをスマートフォンやタブレットなどで読み込むことで、画面上の仮囲いに穴があき、向こう側の様子が見られるというユニークなアプリ。
ヘルメットを被った作業員だけでなく、さまざまなARが潜んでいるといいます。子どもに楽しみながら建設現場を体験してもらいたい、そんな願いが込められたコンテンツです。
※出典:ARアプリ — 鹿島の工事現場をのぞけるAR
大林組『スマホ de サーベイ®』
専用機材を使用することなく、誰でも手軽に土量や地形の把握ができてしまうという、スマートフォンアプリです。工事現場で日常的に発生する測量業務の大幅な省力化を実現しています。
※出典:スマホ de サーベイ_株式会社エム・ソフト
【VR/ARアプリ×建設】COMBOの開発事例
株式会社COMBOでも、建設業界でご活用いただけるさまざまなVR/ARアプリやシステムを開発いたしております。その一例をご紹介します。【ARアプリ】内装・家具配置シミュレーター
実際のお部屋で壁紙、床材などを選択してシミュレーションできるアプリです。家具などの配置もでき、よりリアルにお部屋をイメージができます。こちらは内装業者さまやリノベーショ業者さま、不動産会社さまにご活⽤いただいております。
【ARアプリ】⾃動ドアシミュレーター
これまでは、現場写真を一度担当者へ送付し、イメージ画像を制作して営業に使用していたという業務を、営業担当がその場でイメージを提示できるようにするため開発しました。
現場の開口寸法から各パーツの寸法を自動計算して生成しており、フリーハンドのサイズ変更時も随時再計算しているので、自由なサイズ変更が可能です。ARアプリのため実際に遠近距離確認ができるほか、色々な角度からもご確認いただけます。
【VRアプリ】建設現場シミュレーター
VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用して建設現場を体験できる、建設会社向けのVRシミュレーターを開発しました。安全大会や新人研修の際にご活用いただけます。
【番外編・ARアプリ】頭骨表示シミュレーター
ARマーカー(QRコード)をスマートフォンで読み取ることで、AR上に動物の頭骨が表示されるアプリです。こちらは教育関連企業さまにご利用頂いており、教本にARマーカーを配置する ことで実物がスマートフォンやタブレット上に表示されるため、イメージしながら効率的に学習を進めることが可能です。この技術を建設に活用することももちろん可能ですし、船舶や自動車、工業機械などさまざまなものを表示させることができます。
もちろんこれらは一例!COMBOの精鋭エンジニアがプロジェクトを成功に導きます
上記はCOMBOのVR/ARアプリ開発事例の一部です。このほかにも、弊社の少数精鋭エンジニアがさまざまなVR/ARアプリの開発をおこなっています。COMBOがお手伝いできること
- COMBOの少数精鋭エンジニアを派遣します!
- プロジェクトのサブチームをご提供します!
- 企画・開発・コンサルティング・技術検証まですべてお任せ!
コンテンツ制作だけでなく、企画からコンサルティング、今後に向けた技術検証まですべてお任せいただくことも、精鋭エンジニアを派遣したりプロジェクトの『サブチーム』をご提供したりすることも可能です。
このようなお悩みを持つ建設業界のご担当者さま、ぜひ一度お気軽にCOMBOまでお問い合わせください!
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